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おまもりナビ

2025年4月8日 カテゴリー:勉強法

辞書が引けない子どもたち

 新しい学年を迎え、新しい教科書も配られます。自分自身が初めて学習する単元や言葉・語句がたくさん待ち構えています。知らないことや意味の分からないとき、そのままにしてしまっている生徒が多いのに驚かされます。漢字や英単語など初めて目にするものは、分からないのは当然です。それを放置してしまっては、折角の習得の機会を失ってしまいます。

是非、辞書を引く機会を多く持ちましょう。今の電子辞書は、日本語・英語だけでなく、後からコンテンツを追加すれば数多くの外国語やことわざ慣用句、医学的な専門分野まで使えてしまう多機能を備えています。そのため、重い紙の辞書を何冊も持ち歩かなくて済みます。また、スマホがあれば、インターネットで調べたり音声検索ですぐに答えが見つかります。分厚い辞書をわざわざ使わなくても、素早くわかりやすい答えが見つかる便利な時代になりました。

しかし、私は子どもたちには敢えて紙の辞書を使って欲しいです。アナログな考えと思われますが、紙の辞書にはスマホや電子辞書にはない良さがあります。その一つが、調べた言葉の周辺語句まで目に入るのです。インターネットや電子検索では、一回に一つのことしか調べることはできません。反対に紙の辞書では、調べた言葉が載っているページの他の言葉も目に入ってきます。多くの周辺知識を得ることができます。さらに一旦調べた言葉に傍線を引いておけば、二度目に調べた時に、以前調べた言葉だということがわかります。そのおかげで、何度も出てくる重要語句であり、自分が二度調べていることは実は頭に入っていないという危機感を持つことができます。

いざ、紙の辞書を引くとなると、子どもたちはものすごく時間がかかります。つまり普段から辞書を引き慣れていないのです。引き慣れるためには何回も普段から辞書を引いて練習する必要があります。面倒くさいと思わず、根気よく辞書を引き続けて欲しいです。確かに持ち運びには重いし、かさ張ります。せめて家で学習するときには、紙の辞書を使いましょう。

中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

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