学年の折り返し地点を過ぎました。この時期には、学年で学ぶ単元も難しいものがどんどん出てきます。自宅学習の際に、子どもが解けない問題やわからない問題が出てきたときに身近な存在である両親に教えて欲しい、と言ってくることがあります。みなさんも必ず経験はあるのではないでしょうか。お父さんやお母さんが、昔を思い出しながら自分で勉強した知識や解き方を一生懸命教えようとしても、途中で親子で険悪な雰囲気(端的に言えば喧嘩)になってしまうことがよくあります。
「なんでこんなのがわからないの!」「教え方が悪いからわからない!」などのバトルが繰り広げられます。親からすれば、自分がせっかく教えているのになぜわからないのか、という言い分があると思います。反対に子どもからすると、説明が何を言っているのかわからないからわからない、というようにそれぞれの主張が交錯して、結局は「もう教えてあげない」「もう教わらない」となってしまいます。
なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか。親からすると、こんな問題くらい自分の子どもなら簡単に解けて欲しい、という期待があります。そのため、子どもがわからない箇所があると、何でこんなところがわからないのか、とがっかりする半面、自分の子どもですから、いつも叱ったりするようについ感情的になってしまいます。また、教え方についても、親はプロではありません。子どもの理解度に合わせた解説方法やレベルを考えないと、自分がわかっていても子どもにわかるように説明するのは非常に難しいです。
反対に子どもからすると、親は教師ではありませんので、最後まで説明を聞く前にすぐに「わからない」と言ってしまいます。これが教師に対してであれば、最後までとにかく黙って説明を聞いていくはずですが、相手は家族の一員です。ちょっとでも「わからない」となったときにすぐにその気持ちが言葉として発信されてしまうのです。さらに、両親が子どもの頃に教わっていた時代と学習内容は大幅に変化しています。もちろん変わらないものもたくさんありますが、そこでの教え方のすれ違いがあるのも事実です。
では、そういった場合にはどのようにしたらよいのでしょうか。一番は、学校やさなるの教師に質問することです。その科目や単元を実際に教えてもらってる教師に聞くのが一番です。それもできるだけ時間を空けないことです。学校の授業でわからないことがあった場合は、その日の放課後までに質問するようにしましょう。学校で質問できなかった場合は、さなる個別の校舎に立ち寄って質問をしましょう。「鉄は熱いうちに打て」です。家庭でも子どもから質問があった場合、平和に解決できるのであれば、両親が教えるのも良いでしょう。しかし、ちょっと難しいな、と親が感じたならば、是非教師を頼るようにしてください。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹