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2024年7月10日 カテゴリー:勉強法お役立ち情報

理科社会は暗記科目?

 主要教科の中で、暗記科目と良く言われる理科と社会ですが、それは本当に正しいでしょうか。理科社会は丸暗記をすれば何とかなる、などと言われていますが、私の答えは「NO」です。確かに覚えなければならないことはたくさんあります。物理の公式や元素記号、歴史の年号や日本や世界の地名等々。しかし、それだけを覚えただけでは入試問題には通用しません。

具体的には、理科の実験1を行った結果を用いて実験2を行ったところ、どのような結果が予想されるか、またそれはなぜか、を問う問題。歴史の流れの中でそれと同じ時代に起こった別の地域の事象とその結果と影響を問う問題。もちろん最低限のことは覚えておかねばなりませんが、その上でその周辺の知識や発展的な内容まで問題として出されるようになってきています。

ですから、覚えるときには「丸暗記」だけでなく、しっかりと意味や周辺の知識も押さえておく必要があります。例えば歴史年号を語呂合わせで覚えるだけでなく、なぜその出来事が起きたのか、誰が関わったものなのか、その結果どのように時代が変わっていったのかなど歴史の流れを踏まえます。歴史は壮大な物語です。歴史は英語で「history」とあるように歴史は「story」を押さえましょう。理科の実験や化学反応でも反応と結果だけ覚えるのではなく、実験の器具や使い方、途中経過や考察まで広く捉えることが大事です。

覚えることは理科社会に限らずたくさんあります。覚えるには意味も合わせて覚えていかないとなかなか頭に入っていきません。これは英単語を覚えるときにも同じです。以前、単語の覚え方についてもふれましたが、英単語も「〇〇」は「△△」という覚え方ではすぐに限界が来てしまいます。それよりもその単語を含んだ例文で意味を踏まえて頭に入れていくことです。人間の脳は、意味のないことは覚えにくくなっています。

中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

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