多くの小学生に教えている中で感じているのは、小学校の勉強科目で好き嫌いや得意不得意に一番わかれるのが「算数」であるということです。特に図形問題については、「苦手」という子どもが非常に多いのが特徴です。その中でも立体図形についてはダントツで苦手意識が多いです。確かに紙の上(問題用紙)で3次元の立体を2次元的に描いてあることを頭の中で考えたり、補助線などを使ったりしながら解いていくのは、なかなか難しいです。
その中で良く言われてきたのは、図形問題が得意な子どもは、小さい時から積み木や立体的なおもちゃに触れる機会が多かったから、というものです。確かに立体的な感覚は幼少期から見たり触れたりしてきた方が、慣れ親しむことができます。また、先日紹介したさなる個別の「閃きの力」では、数量の問題と図形要素の問題をどんどん解いていきます。しかも、「閃きの力」では解き方やヒントは生徒に決して与えません。つまり教師から「教える」ということがないのです。生徒たちは、「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤を積み重ねながら問題に向き合い、解法や正解を見つけ出していきます。最初は、図形なんかわからない、という生徒も、簡単な誰にでも解ける問題から徐々にレベル(閃きの力では「級」)を上げていくことで、いつの間にか大人でも首をひねるような問題もどんどん解いてしまう力を身に付けていきます。
中萬学院の生徒が5/26(日)に行われた全国大会に参加した時のことです。生徒が問題を解いている後方で、保護者にも同じ問題を見学していただきましたが、難しい問題を我が子がすらすらと解いている姿にとても驚いていたようです。
つまり図形問題を解く力は、日々積み重ねていくことで養うことができるということです。しかし、いきなり算数の問題集をやってみなさい、といっても苦手な科目や問題であれば、子どもは解きたくありません。さなる個別の「閃きの力」では、教師から教えなくても、生徒は生き生きと自分から問題に向き合い、黙々と解き進めています。そしていつの間にか、私でもびっくりするくらいの力をつけています。仮説思考力、空間把握力、瞬間的な判断力、などが自然と身に付いていきます。算数の得意不得意は、 自分から問題に向き合う姿勢 と日々培った苦手な問題にも取り組む姿勢がとても重要となります。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹