受験生にとって、兄弟姉妹の存在は大きいです。
兄や姉が受験をしていると、親にとってもどのように受験を迎えていくかを1回経験していますので、余裕が多少なりとも生まれます。また、とは言え、受験は一人ひとり志望校や本人の性格も違うので、兄弟姉妹それぞれに大変であることは間違いありません。
反対に親にとって初めての受験生を抱え、さらに下には弟や妹がいる場合は大変です。遊ぼうと誘ってきたり、勉強している周囲で騒いでしまったり。それらを乗り越えながら受験に向けて進んでいくのは忍耐力も必用です。お母さん方からも苦労をしているというお話を良く伺います。では、この様な場合しっかりと受験生が勉強に集中するにはどのようにしたらよいでしょうか。
勉強の邪魔をしている弟や妹を別の部屋などに遠ざけてしまうのも一つの方法です。それよりも弟や妹に兄や姉の一生懸命勉強している姿を見せてあげてください。「ほら、お兄ちゃん(お姉ちゃん)は、あんなにがんばっているよ」と一緒に激励する側にまわったり、兄や姉が勉強している時間に弟や妹も一緒に机に向かって勉強するというのも良いでしょう。いずれ弟や妹も受験生として勉強に向き合うわけですから、今のうちから意識と行動を少しずつでも変えていくことで、弟や妹の余裕も生まれてきます。また、受験生である本人も、弟や妹が見ていることで刺激になり、しっかりとやらないと、という意識も芽生えます。
弟や妹が乳幼児など小さい場合は当てはまりませんが、家族全員が一丸となって受験に臨むことで、家族の一体感も生まれ、志望校合格へ少しずつ近づいていきます。弟や妹がいることを受験にとってプラスとなるように受け止め、是非合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思います。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹