公立高校の入試も2/28(水)に合格発表があり、あとは大学入試の終盤戦を残すのみとなりました。大学入学共通テストになり、大学入試が難化傾向にある中、中学入試や高校入試で多い相談が、「大学の付属校・系列校を受験して、その大学へ進学した方が良いのか」というものです。
近年、私立中高一貫校の大学の系列校へ、というニュースが多く見られます。例えば、2026年4月には、世田谷の日本学園中学校・高等学校が、明治大学付属世田谷中学校・高等学校となります。
大学の付属校・系列校は、高校の成績次第で付属の大学へ内部進学できる、というメリットがあります。この点については、大学受験が難しくなった昨今では、大きな魅力です。その大学に「自分の希望する学部や学科がある」場合には、大いに可能性を広げます。しかし、そのためには学校推薦型選抜(旧指定校推薦)と同様に高校3年間の評定平均をできるだけライバルよりもできるだけ高くすることが求められます。内部推薦があるほとんどの高校では、成績の上位順に、志望する学部や学科へ振り分けられ、成績が下位になってくると全く志望していない学部や学科への枠だけが残されている、ということもあります。
また、自分が入学時に内部推薦を考えていたが、オープンキャンパスで他大学を見学したときに別の大学や学部へ志望を変更したい、という相談もよくあります。つまり、大学の付属校や系列校の受験を考えるときには、内部進学のメリットに注目するだけでなく、将来の大学で学びたいことがその大学や学部にあるか、大学卒業の進路には内部進学した大学での学びで叶えられるか、など受験の先のことまで考える必要があります。
受験に対する価値観は、家庭によって様々です。いろいろな角度から志望校や受験校を考え、悔いのない受験をし、学校を卒業するときに、この学校で過ごせて本当に良かった、と思えるようにしていきましょう。いろいろな見方については、是非経験の豊富なさなる個別の室長に相談してください。必ず適切なアドバイスがもらえます。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹