もうすぐ春休みです。新しい学年や、受検を終えた生徒は新しい学校生活が待っています。次の学年に向けて期待や希望を膨らませていることだと思います。
小学校では、2024年度(令和6年度)から新しい学習指導要領により、教科書が新しくなります(中学校では令和7年度から)。また高校では数学Cが復活したり、大学入学共通テストに「情報」が加わったり、新しい大学入試も待っています。
こういった中での勉強については、学校の授業よりもできるだけ予習先取りする「予習先行型」が理想です。これまで私は、定期テストで高得点をとるためには、復習が大事、と言ってきました。これは、予習と復習を行うのであれば、どちらが優先すべきか、という考えでは「復習」なのです。もし、時間的にも復習以外に予習までできるのであれば、予習にも力を向けられるとなお高得点や成績向上に繋がる、ということです。
なぜ、予習がいいのかというと、予習をしていくことで自分が考えた解法や英文解釈が、学校の授業でより理解できるようになる、ということが理由です。もう少し具体的にいうと、予習で自分自身があまり納得のいかない和訳の英文が、学校の授業では別の訳し方になっているという英語の例。数学の問題を解いたが、ある程度までは予習で解けたが、その先どのように進めたらよいかわからなかったが、授業で解くポイントがつかめた、というもの。つまり予習をしていくことで、自分自身がどこがわかってどこがわからないのかを把握して授業に臨むことができます。そのため、進みの速い授業でもしっかりと自分自身が注意すべき点を集中して授業を受けることができるため、理解度も深まっていきます。
さなる個別の授業でも、できるだけ学校の進度よりも先取りを進めていくようにしています。それは、上記に述べた理由もありますが、それ以外にも学校よりも先に単元を進めることで、定期テスト前にしっかりとテスト範囲の対策時間を作ることができる、という理由もあります。予習先行型は、事前学習・学校の授業・復習、というように3回も学習する機会を作ります。復習する時間に余裕のある人は、予習にも手をつけていきましょう。学年の切り替わるこの春休み期間は、予習先行を進めていく大きなチャンスです。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹