入試本番に向けていよいよ秒読みです。この時期の受験生の心配事の第一は、「入試本番で緊張して頭が真っ白になったらどうしよう」というものです。入試本番では、この入試で合否が決まる、と考えると誰でも緊張してしまいます。
まず、緊張するのが普通だと思いましょう。これまで頑張ってきたことが試される入試、この一発勝負で合否が決まる、などと考えるとどうしても緊張しないではいられません。まずはそれが当たり前と思うことです。そのためには、普段から本番と同じような緊張感を持ちながら、過去問などに取り組むのです。以前もお伝えしましたが、休みの日には入試当日と同じ時間で起床し、入試開始時間に過去問を解く、といった練習の積み重ねが少しでも当日の緊張感を和らげます。
また、実際の入試問題を解いていく際には、最初の問題から順番に解いていくのではなく、まず問題全体を見渡して、これまでに見たことのある問題や解けそうな問題から手をつけていきます。入試は満点を取らなくても合格できます。自分の解ける問題を一問ずつ確実に解いていきましょう。少しでも難しい、時間がかかる、というように感じた問題は、印をつけて後回しにしましょう。受験生の失敗原因のほとんどが、一つの問題にこだわってしまって時間をかけすぎ、残りの問題に手をつけられずに終了時間を迎えてしまうという点です。
そのため、入試時間を意識していくもの重要です。大問ひとつを解いたら、残り時間を確認しながら、「順調、順調」と心で思いながら解き進めましょう。一つの問題にどのくらいの時間がかかるのか、という感覚や読みは、普段から鍛えていかないと身につきません。普段の過去問演習から、必ず制限時間や目標時間をを設定して解き進めましょう。
普段の力を十分に発揮するためには、それに必要な練習が不可欠です。特に精神的な緊張を最小限にするためには、やはり練習が重要です。練習は嘘をつきません。不安や緊張を自信に少しでも変えて、入試本番に臨んでください。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹