年末になり、各受験も追い込みの時期です。しっかりと受験校対策を行い、万全の準備をして受験日に臨みましょう。中学受験の保護者からこの時期に多い相談が、「1月はいつぐらいから学校を休ませたらよいでしょうか」というものです。中学受験=1月には学校を休む、というような傾向はどうしてもありますが、休む休まないの判断は最終的には家庭次第です。
まず、1月に学校を休む場合、いつ頃から休みとするかですが、極端には1月最初から休ませる方もいますし、入試の1週間前からという方もいます。学校を休むメリットは、受験に向けた入試対策の時間を取ることができる、風邪やインフルエンザなどの感染を防ぐことができる、ということがあります。反対にデメリットもあります。学校が休みという緩んだ気持ちと、かつ冬の寒い時期となると、どうしても朝寝坊をしたり生活が乱れたりしてしまうことです。
反対に、1月も学校へ通う場合は、いつもと同じ時間に起きて生活をするリズムがキープできます。また、学校の休み時間などで友だちと遊んだりおしゃべりをすることでリフレッシュすることもできます。
このようにどちらにもメリットとデメリットがあり、それらをどう考え、学校を休むかどうかは家庭の判断になります。
私は、学校を休むと判断された方には次のようなアドバイスをしています。
学校を休んだ日には、2/1の入試の日のシミュレーションをするのです。具体的には、入試当日の集合時間から逆算して、家を何時に出るのか、そのためには何時に起床して支度や朝食を摂るのかを考えて、実際に行動するのです。おそらく、ほとんどの受験生が、普段学校に行くよりも1時間以上は早起きをしなくてはならないはずです。いきなり試験当日に早起きをしても、普段から慣れていない場合は、頭がボーッとしたりします。だからこそ、入試の日の練習をするのです。そして、入試会場へ向かう時間になったら、実際に受験校まで行かなくても良いです。家の周りを20~30分程度散歩し、外の寒い外気に慣れましょう。そして、入試と同じ試験開始時間になったら、その学校の過去問を1年分解くのです。そして、昼食をはさんで午後には、午後入試があります。午後の入試と同じ時間に今度は、午後に受験をする学校の過去問を解きましょう。午後の開始時間までかなり余裕がありますので、午後入試までの空いた時間は午前中の自己採点と解き直しを行いましょう。
以上のような過ごし方をすれば、学校を休んだとしても朝ダラダラとすることもありませんし、入試の日の練習にもなります。入試は、学力をつけることももちろん重要ですが、コンディションを整えて、万全の体調で入試に臨む練習も必要です。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹