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2023年11月4日 カテゴリー:中学受験お役立ち情報

2/1入試前の受験は必要か

 神奈川県の中学入試は、2/1よりスタートします。東京都の中学も同様です。しかしその他の県については、1月から入試が始まります。そのため、東京・神奈川の中学受験生は、1月に他県の中学が行う入試を受ける人が多いです。

他県の中学が「神奈川会場」「東京会場」というように、神奈川や東京に会場を設ける場合や、1月に行う千葉県や埼玉県、静岡県の中学に「遠征」して受験をする場合もあります。神奈川や東京を会場が会場になる場合、受験生は数百人にもなります。大学のキャンパスを借りて大規模に行う入試などもあります。

入試後の合格発表では、遠隔地の中学の場合、ほとんどの生徒が合格しても辞退してしまい、合格した中学に進学する生徒は非常に少ないです。

では、入学もしない中学の受験を受けるのでしょうか。私は、毎年中学受験の生徒全員に、1月の事前受験を勧めています。一部のお母さんからは「通わない中学を受ける必要はないのでは?」と言われますが、理由を伝えるとみなさん納得をします。

理由①:1月に入ると、実施する模試が無くなります。12月に受けた模試が、最後の実力を計るものになってしまいます。受験生の実力は、短期間でも大きく変化します。最終的な実力を計るためにも1月の事前受験は欠かせません。さらに、1月に実施する多くの受験校では、合否の結果と併せて、合格ラインの点数と受験した自分の点数を知らせてくれます。つまり、どのくらいの結果で合格したのか、不合格になったのかがわかるのです。

理由②:本番の雰囲気を実感できる点も大きいです。これまで多くの模試会場で模擬試験を受けてきた生徒も、実際の合否が決まる受験会場は初めてのはずです。模試会場には無い緊張感や、実際の入試問題に向き合う経験は貴重です。その本番の雰囲気の中、実力出せた人もいれば普段通りにいかなかった人もいます。時間配分を間違えた、問題を解く順番がうまくいかなかった、など修正点も多く見つかるのも事前受験を受けたからこそです。

以上のように課題が入試本番前に分かれば、2/1までに修正や課題を対策する時間もあります。さらに言うと、事前受験をする前にあまり乗り気でなかった保護者の方も、実際に「合格」の文字を見ると、「良かったね!」と非常に喜んでいます。仮に「不合格」だったとしても、「本番前で良かった。残り期間でしっかりと頑張ろう!」と軌道修正ができます。そして全ての受験日程が終わった後、みなさん口を揃えて「1月に受験しておいて良かった」と言います。

小学6年生が、初めて人生の岐路に立つのが中学受験です。緊張もします。大きな不安も抱えて受験会場に臨みます。少しでも本番前の練習試合をしておくことで、2/1からの受験で実力を出せるようになります。

中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

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