教師としての喜び
9月になり、私が中萬学院で教師としてスタートして丸23年が経ちました。その間、私は神奈川県内の10校以上の教室で、たくさんの生徒と出会うことができました。実際に生徒の数を数えたわけではありませんが、出会った生徒は3000人近くになるのではないでしょうか。そんなわけですから、電車に乗っていると、「加藤先生！」と時々声を掛けられます。しかし、こちらでは年のせいなのか、誰なのかすぐに思い出せません。「○○教室でお世話になった、△です！」と言われて、ようやく思い出す始末です。しかしよくよく考えてみると、生徒からすれば、私自身は当時とそれほど変わっていないわけですが（白髪の数は増えていますが）、こちらからすると、顔つきや背の高さなど、めっきりと大人になっているのですぐには思い出せないのです。それでも名前を聞けばすぐに思い出し、「あの時は～」というような話になってきます。その中で特に嬉しいのが、私が言った言葉や指導について覚えてくれていて、そのおかげで今こうしている、というような話を聞けたときです。
特にこの仕事をしていて嬉しいのが、生徒だった子どもたちが、大学受験を経て講師となって、今度は後輩たちを指導する側になってくれることです。自分自身が生徒だったときに、その時の先生から受けた指導に感動し、今度は自分が熱い指導をしてあげる立場になりたい、と講師に名乗り出てくれることは、室長冥利に尽きます。その講師の中から、今度は中萬学院の社員として、活躍したい、という講師もこれまで何人も受け入れてきました。かつては生徒だった人と今度は同僚として働く、というのはどこか照れくさく感じます。ただ、いつも思うのが、私ひとりでできることには限界がありますが、それを引き継いでくれる若手にどんどん活躍の場を広げてあげたいと思っています。今はエリアの室長を束ね、育成する立場ですが、若い力が明るく活気あふれる教室作りをし、どんどん生徒の成績が伸びる教室にしていって欲しいと思います。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹
