オープンキャンパスは保護者と一緒に
夏を前にして、各大学のオープンキャンパスが土日祝日を中心に盛況です。高校生は早いうちからオープンキャンパスに参加しましょう、とお伝えしてきましたが、今回は、保護者も一緒に参加すべきだ、というものです。
私自身もオープンキャンパスには足を運んでいますが、大学の会場には保護者の姿が数多く見られます。高校生にもなって、今更保護者と一緒なんて、という人もいるかもしれませんが、その理由があります。
理由①:大学の学部学科が多岐にわたり、複雑化しているため。
大学の学部学科は、保護者が大学に通っていた時代と比較しても3倍以上に増えています。それだけ大学で学ぶ内容が細分化され、選択肢も増えているということは、しっかりと学部学科の内容を見極めることが重要になってきます。大学のネームバリューや偏差値だけで決めるのではなく、生徒自身の将来や目標を考える手助けを保護者の視点からもしてください。参加された後に保護者が口を揃えて言うことが「私たちの時代と全然違う」というものです。施設や設備だけでなく、大学側の受け入れ体制や就職支援など、保護者の時代とは大きく変わっています。
理由②:推薦入試や一般入試などの入試方法が複雑化しているため。
ご存知のように、推薦入試も「総合型選抜」「学校推薦型選抜」などの受験方法やそれぞれの出願基準・選考書類があり、それぞれに則った出願をする必要があります。また、一般受験も入試日程が大学・学部ごとに複数用意されたり、大学入学共通テストを利用できる入試や、英語の資格やスコアが入試の点数に換算されるなど、こちらも年々複雑化を増しています。このような中、保護者としては、しっかりとわが子の出願~入試~合格発表~入学手続きなどをそれぞれの受験大学や学部毎、受験方式毎に把握しておく必要があります。受験料の振込みや入学手続きなどは保護者の手助けが必要です。そのため、オープンキャンパスでも入試方法・選考方法・日程などを生徒本人だけでなく、保護者も理解しておく必要があるのです。
このように、大学受験は、家庭にとっても大きなイベントです。まずは本人がしっかりと受験や受験大学に向き合うことが重要ですが、保護者からもしっかりとサポートを行い、大学受験を是非成功させてあげてください。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹