2023年5月18日 カテゴリー：大学受験
大学の新増設学部・学科
毎年、大学では学部・学科の新設や統合などの動きが発表されています。2024年度の大きな動きとしては、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合され、「東京科学大学」となります。2022年には、大阪府立大学と大阪市立大学が統合、「大阪公立大学」となりました。
18歳人口の減少に伴い、このような統合だけでなく、女子大学の共学化、新設された学部や学科などが毎年発表され、各大学も生き残りをかけています。
特に理系女子の受験生枠を取り入れる大学や、女子大でも理系学部の新設が目立ちます。女子大の2024年度新設理系学部としては、お茶の水女子大の「情報・データサイエンス学部」や、日本女子大の「建築デザイン学部」などがあります。
共学化としては2000年～2022年までに26校の女子大が共学になり、例えば2023年から共学になった神戸親和大（旧神戸親和女子大）は、昨年に比べて4月の新入学者は約2倍となり、男子の割合も1/3を占めるようになっています。京都にある京都女子大でも4月より「データサイエンス学部」を設けるなど、理系への動きは活発化しています。
また、理系の女子枠を決めているのが、東京工業大学や東京理科大学で、理系の女子比率を高めようという動きが本格化しています。
このように、大学の大きな変化は、世の中の動きや景気にも左右されます。受験生としては、それらの動きもさることながら、自分自身の興味関心や将来像をきちんと描きながら、しっかりとした進路選択をしていかねばなりません。後々、後悔だけはしないように、これから本格的に始まるオープンキャンパスなどを利用しながら志望大学を見極めていって欲しいと思います。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹
