これまでに「わかる(インプット)」と「できる(アウトプット)」の違いや、インプット:アウトプットの比率は「3:7」についてお話ししてきました。
今回は、「できるようになったか」を簡単に確認する方法をお伝えします。
授業では、先生が生徒にどういう説明や板書をすれば「わかってくれる」か、ということを常に考えて行っています。そのため、生徒としては「わかった」という実感を多く持ってくれています。しかし、「わかった」だけでは「できる」ようにはなりません。これも先日お伝えしたことですが、「できる」ようになるためには、問題に適した答えを正確に書く、という訓練(演習)をする必要があります。
わかっただけでなく、できるようになっているかを確認することを家庭で簡単に確認する方法があります。それは、
「今日、勉強してきたことをお母さんに教えて」
と子どもに尋ねることです。つまり教える側である子どもは、教える内容をしっかりと理解し、それを順序立てて説明することが必要です。理解が曖昧だと、説明が正確でなかったり、あやふやだったりします。子どもを先生役に、お母さんは生徒役になり、生徒であるお母さんがちゃんとわかるように説明ができているか、を是非試してみてください。
それ以外の方法としては、友達同士でテスト前に問題の出し合いをする、ということも効果的です。問題を出す側も答える側も、問題の出し合いの中で頭の中が整理されます。インプットした学習内容をしっかりアウトプットすることで、テストや入試に臨んだ時にも、しっかりと実力を出し切ることができます。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹