中学入試が終わったこの時期、進学先の中学の制服の採寸や入学説明会などがあり、いよいよ中学校生活に期待を膨らませていると思います。中学受験では、毎日塾に通い、多くの問題や宿題を解くために自分のやりたいことや遊びを我慢して頑張ってきたと思います。
実は、1年前のこの時期にもお伝えしましたが、テレビやゲームを我慢してきたその反動で、毎日テレビ・ゲーム漬け、ということにならないようにしていただきたいのです。勿論、テレビを見るな、ゲームをするなということではなく、きちんと節度ある生活を送ってほしい、ということです。
具体的には、中学校に通った時の過ごし方を練習してみるということです。進学する中学校から帰宅してきて、どれだけの時間が自分で使えるのか、その中で学校の宿題や復習に充てる時間、自分の趣味や自由に使える時間などを考えて、今の内から生活のリズムを合わせておくと、実際に中学生活が始まっても慌てることなく過ごせるようになります。
また、これからの時期には、進度の速い中学の予習をお勧めします。特に英語の予習は必須です。中高一貫校で英語教育に力を入れていない学校は皆無、といってもいいくらいです。また、中学入試で英語を入試科目に取り入れている学校も増えてきてはいますが、ほとんどの受験生は英語については小学校の学習内容止まりです。
そこで、まずは小学校で学習した内容や単語の読み書きの復習から始め、中学の文法や単語などの予習内容も進めておくと、中学進学後の授業でも余裕をもって臨むことができます。
多くの塾では、「中学準備講座」というように中学校の予習内容を扱う講座を用意しています。入学式までの時間、学習時間をゼロにせず、学習習慣が身についているうちに、中学の予習をしていきましょう。
勉強は、「カンニング」はだめですが、「フライング」はありです。学校の学習内容よりも先に進めておくことでのメリットは、非常に大きなものになります。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹