大学受験が私立大学の後半戦から国公立入試へと進んできました。大学入試の受験校選びの際に誰もが模擬試験を受験して、その結果によって受験校選びをされています。模試の結果が「E判定」だから受験大学を変更しよう、「D判定」ならこのまま受験した方が良いのかどうか・・・。
大手の予備校の河合塾の模試では、合格可能性判定は、A判定:合格可能性80%以上、B判定:65%、C判定:50%、D判定:35%、E判定:20%以下となっています。実はこの5段階の判定で意外と過って受け止めがちなのが、「自分はE判定なので全体の受験者の下位2割に入っている。この大学の受験は諦めたほうが良い」というものです。
この5段階の判定は、全体を5つに区切っている為、一見受験者数も5等分されているようにみえますが、そうではありません。E判定が付く模試の受験者数は、全体の6割にもなるのです。ですから「D判定」であれば、受験者数の半数より上位に位置している為、志望校を諦めるのは尚早です。
模擬試験の判定に一喜一憂するよりも、自分の実力が全体のどのあたりなのか、現在の課題や苦手な単元などは何か、などをしっかりと見極めて対策をすることが重要です。
志望校を変更することは、いつでもできます。変更を考えるよりも志望校合格のために今自分に足りないことを1つでも多く積み重ねることが大事です。
今、必死に入試問題に取り組んでいる受験生にエールを送るとともに、来年以降に大学受験を迎える高校生の今後の可能性にも声援を送ります。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹