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2023年1月10日 カテゴリー:大学受験

大学入学共通テストの対策と今後

 2023年1月14日(土)・15日(日)と2日間にわたり、第3回目の「大学入学共通テスト」が実施されます。昨年は、ご存知のように数学ⅠAの平均点が38点など問題が非常に難化している傾向にあります。また、2025年(現高1)から実施される新課程では、「歴史総合」「情報」「公共」「数学ⅡBC」など新課程に変わります。それらについても試作問題からの傾向や対策を見ていきます。

センター試験から共通テストへの一番大きな変更点は、問題文や問題情報量(複数の資料や対話文、図や表など)が大きく増加したことです。そのため、ほとんどの受験生が「時間が足りない」ということを実感しています。まずは共通テストの対策として、以下の3つのパターンから対策をすることが重要です。

パターン①:教科の知識や公式、解法で解ける問題

⇒このパターンは、学校の教科書や傍用問題集などを中心に行い、傾向としてはセンター試験と同じように解ける問題です。いわゆる基本問題です。時間をかけずにしっかりと正解を取るべき問題とも言えます。

パターン②:問題文の中にヒントが存在する問題

⇒このパターンは、量の多い問題文の中に正答のヒントがある問題です。ある程度の知識があれば、問題文を注意深く読むことで正解が分かってしまうものです。つまり量が多くても問題文は正確に読む必要があります。

パターン③:図や表、資料などを読み比べしないと解けない問題

⇒このパターンが共通テストの特徴でもあります。複数の資料などを比較し、思考力を問うような問題は、時間もかかるだけでなく正確さも求められます。

では2025年からの新課程の問題ではどう変わるのでしょうか。

「歴史総合・世界史探究」では問題冊子が40ページを超える分量があります。これを制限時間60分で解くには、知識だけでなく「速読の力」や「情報処理能力」「素早い判断力」などが求められます。

「情報」では、エアコンとアイスの売上データのグラフや資料を読み取る問題が出されていて、資料や問題文を正確に読みとれば解けるような問題が出されています。一方「公共」では相関係数を扱うなど、教科を横断するような問題が出されています。

反面、「数学ⅡBC」では、これまでのセンター試験の問題傾向に近い形であり、昨年までの平均点の低い状況を反映させたものになった、とも言えます。

冒頭にも述べましたが、これまでのほとんどの受験生に共通しているのが、「時間が足りない」ということです。教科の知識を身に付けることは当然のこととして、問題文や資料、図表などを「速く」「正確に」読む力が必要です。対策として過去問や傾向対策問題集などに取り組む際だけでなく、普段から問題に向き合う時には、制限時間を意識することが絶対的に必要です。自分自身にタイムプレッシャーをかけ、以前からお伝えしているように「キッチンタイマー」などで時間を計って取り組みましょう。

中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

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