今年の夏は早々に梅雨が明け、暑さや湿度も非常に厳しい状況が続いています。勉強には、体調管理も重要な要素の一つです。今回は夏バテ対策をお伝えします。
①食欲がない時
・必ず朝食を摂る:食欲がないのは、暑さで体内の自律神経の働きが狂いがちになり、胃の消化液が乏しくなることでいつもの消化能力を発揮できなくなってしまうのが原因です。朝食を摂ることで胃腸が目覚め、内臓が働くきっかけになります。口当たりの良いヨーグルトやバナナでもOKですので、必ず何かを食べておきましょう。
・香りのよい食事を摂る:昼食や夕食には、風味の良いカレーピラフやニンニク入りの肉や野菜炒め、キムチスープなどがお勧めです。香りで嗅覚が刺激されて、胃で食物を受け入れる態勢が整い、食欲がわいてきます。
・清涼飲料水は控える:清涼飲料水を摂りすぎると、血液中の糖分が多くなり、その指令が脳に「今は食べなくても十分」と信号を送る様になります。清涼飲料水の代わりに麦茶やウーロン茶などにしましょう。
②疲れが取れない時
・室内外の温度差に注意:体の疲れは、外の暑さも原因ですが、エアコンで体が冷えたり、室内外の温度差に適応させることで体に負荷がかかり疲れる原因になります。エアコンの温度は控えめに設定しましょう。但し、熱中症には十分に注意をしてください。
・水分補給はのどが渇く前からマメに:汗をかいて体内の水分が不足すると、血液循環が悪くなり、脳や筋肉に酸素や栄養分が届きにくくなります。さらに脳や筋肉の老廃物を取り除きにくくなり、これも疲労感の原因になります。水分補給はのどが渇く前に十分に摂るようにしましょう。
③睡眠不足・生活の乱れ
・いつも決まった時間に起き、起きたら太陽の光を浴びる:夏休みは生活時間が乱れがちです。できるだけ学校がある人同じ時間に起床・就寝するようにしましょう。朝は多少眠くても窓を開けて外の光と空気を体に浴びましょう。朝の太陽の光を感じておくと、その14時間後に脳内では、睡眠を促すホルモンの一種「メラトニン」が多く分泌されます。さらにその2時間後には、眠気を感じてぐっすりと眠れる準備が整います。
④夏風邪と冷え
・足腰の筋肉を使い、襟のあるシャツを着る:汗は蒸発するときに体の熱を奪います。そのため、夏は意外に冷えやすいのです。まず、足首を触ってみて、もし皮膚が冷たい、または触った手の温かさが気持ち良いと感じたならば、体はかなり冷えています。受験生などは、座って勉強している時間が長く、筋肉を動かす時間が少ないので、熱があまり作れず冷えやすいのです。座ったままでも時にはももを上げて足踏みの様な体操したり、足腰の筋肉を使うように心がけましょう。また、服装は襟のあるポロシャツなどが良いです。大きく胸が開いたTシャツでは、首から肩が冷えやすいので、肩こりや頭痛の原因にもなりかねません。
⑤夏の特別メニュー
・夏に摂りたいものは豚肉:豚肉は疲労回復やイライラ予防に効果的で集中力アップに役立つビタミンB1が豊富です。また、ビタミンB1は、アリシンという物質とともに食べると吸収が良くなります。ニンニクやネギ、ニラ、玉ねぎなどと一緒に食べると効果倍増です。
まだまだ暑い夏は続きます。何をするにも健康第一です。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹