中学校・高校の先生から良く言われることが、「予習をしっかりとしておきなさい」「授業の復習が大事だよ」など予習と復習の大切さについてです。
どちらも学習には大事なことですが、お子様本人にとってなかなか両方を継続して行っていくことは難しいです。特に部活がハードになり、通学時間も電車を利用している高校生にもなると、予習復習にある程度の時間を割くことはなかなかできません。
では、予習と復習どちらが大事でしょうか?勿論両方実行することがベストであることは間違いないのですが、私が不可欠と考えているのが「復習」です。
予習の良いところは、事前に学校の授業内容を頭に入れておくことで、自分自身で理解できているところ、できていないところが明確になった状態で授業に臨むことができることです。つまり自分自身で理解できていない所を重点的に授業を聞くことで効率よく授業を受けることができます。その反面、予習はまだ習っていない内容を授業前に自分だけで学ぶのですから、非常に時間がかかります。部活や習い事などに忙しいお子様には、なかなかハードです。
反対に復習は、一旦授業で扱ったことをもう一度学び直したり解き直したりするため、予習に比べると効率も良いですし、授業で1回習った後の2度目の学習ですから理解度も進みます。ただ、気をつけるべきことがいくつかあります。
①授業はしっかりと受け、ノートをきちんととる
予習をしていないのですから、学校の授業=初めて学ぶこと、になります。そのため、授業を聞き逃したりしないように、しっかり集中して臨みましょう。また、授業を聞いただけで分かったつもりにならないように、しっかりとノートに重要点を形に残しましょう。
②授業でわからないことは、すぐに先生に質問する
先生の説明だけを聞いていても分からないことは必ず出てきます。その時に重要なのが、「わからないことはすぐにわかるまで質問する」ことです。家に帰ってきて復習しようと思っても、授業中のわからないことがそのままになっていれば、学習は進みません。「すぐに=その日のうちに」です。わからないことはその日のうちに解決するように、休み時間などに先生に積極的に質問しましょう。
また、学校の出される宿題は、復習の最たるものです。後回しにせず、できるだけその日のうちに「復習」を兼ねて行いましょう。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹