4月も後半になり、爽やかな季節となりました。今回は、あるお話を引用したいと思います。
ある大学でこんな授業があったという。
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し、教壇に置いた。その壺に彼は一つ一つ大きな岩を詰めた。壺が一杯になるまで岩を詰めて、学生に尋ねた。
「この壺は一杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。「本当に?」そう言いながら教授は教壇の下からバケツ一杯の砂利を取りだした。そして砂利を壺の中に流し込み、壺を揺すりながら岩と岩との間に砂利を埋めていく。そしてもう一度尋ねた。「この壺は満杯か?」学生は答えられない。一人の学生が「多分違うだろう」と答えた。教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取りだした。それを岩と砂利との隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。「この壺はこれで一杯になったか?」学生は声を揃えて「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。「僕が何が言いたいのかわかるだろうか」一人の学生が手を挙げた。「どんなスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だ、ということです」
「それは違う」と教授は言った。「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる事実は、大きい岩を先に入れない限り、それが入る余地はその後二度とない、ということなんだ」
「君たちの人生にとって、『大きい岩』とは何だろう」と教授は話し始める。「それは仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家族であったり、自分の夢であったり・・・。ここで言う『大きい岩』とは、君たちにとって一番大事なものだ。それをまず壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。もし、君たちが小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、君たちの人生では重要ではない『何か』に満たされたものになるだろう。そして『大きな岩』つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう」
みなさんにとっての『大きな岩』とは何でしょうか?もうその岩を見つけている人もいれば、これからその岩を探していこう、という人も多いのではないでしょうか。また、その『大きな岩』を入れられる自分の壺も大きなものにしていきたいですね。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹