面接対策の極意の3回目は、面接本番での対応についてです。面接会場では、非常に緊張する環境の中、面接が進んで行きます。その時に気をつけたいのが、緊張のあまり言葉が出てこない、すなわち黙ってしまうことです。
準備を進めていても、面接官が非常に強面の方だったりして、頭に入れていた言葉が出てこないことがあります。今回はその対策についてのアドバイスです。
①面接官の質問を復唱した後に自分の答をつなげて言う
これは、予防策でもあります。少しわかりにくいですが、例えば、
Q:あなたが高校生活で一番印象に残っていることは何ですか。
A:はい。私が高校生活で一番印象に残っていることは、〇〇です。
というように、自分自身は「〇〇」のところだけ答えることができれば、返答が成り立つ、というものにすることです。自分の答を全て作ろうとすると、混乱してしまうことが良くあります。そのため、答えの一部のみを言えばよいようにすることで、負担をなくすようにします。
②「もう一度お願いします」と面接官に質問をもう一度言ってもらう
英検の2次の面接で経験がある方も多いと思いますが、面接官にもう一度質問を言ってもらうやり方です。もう一度言ってもらっている間に、自分の答を頭の中で一生懸命整理する、という方法です。
③「考えていませんでした」と答えられない旨を伝える
面接で一番してはいけないことが、黙っていることです。本人は考えているのですが、面接官からすると「無視」しているのと同じことになります。時間にすすると「5秒」までです。それ以上かかってしまうのであれば、答えられないことを面接官に伝えるほうが、結果的には良いことになります。
他にも、ゆっくり落ち着いて話すこと、相手をしっかりと見て話をすること、口癖に気をつけるなどいろいろありますが、練習を積み重ねて改善をしていくようにしてください。その際に有効な練習方法が、
◆自分の受け答えを動画にとる
動画で撮影した後、自分で自分の受け答えを見てみると、客観的にどのように見られているかが良くわかります。自分ではきちんとしているつもりでも、相手からすると全くその逆であったりすることがあります。そのためにも、動画で自分自身の面接を振り返ることが、一番効果的な練習方法です。
また、面接は、面接官との言葉のキャッチボールです。相手の質問をしっかりと受け止めるだけでなく、相手にとって受け入れやすいスピードや抑揚、間、などを使いながら行いましょう。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹