12月も半ばになり、大学受験では12/19(日)の神奈川大学給費生入試を皮切りに、1/15(土)16(日)の大学入学共通テストなど入試が本格的に始まります。中学入試も東京・神奈川は2/1(火)からスタートですが、埼玉や千葉など他県は1月より始まります。
入試も秒読み段階になりましたが、今回は入試当日の注意する点や入試会場に持っていくと良いものなどを紹介します。
入試当日は、新しい問題を解いてはいけません。受験生の心理として、入試開始までに一問でも多く問題を解いておきたい、という気持ちはわかります。が、入試当日(受験会場でも同様)では、絶対に問題を解かないことです。理由は、その問題が解けなかった時の心理状況です。「この問題が入試で出たらどうしよう」など焦ってしまうだけです。また、厳しいことを言う様ですが、いまさら数問を解いたくらいで実力はほとんど変わりません。それよりも気持ちを落ち着け、入試問題に集中できる態勢を整えたほうが、何倍も入試には有効です。
では、入試当日や休み時間はどうしたらよいのでしょうか。
今まで解いた問題(過去問)や参考書・ノートなどの重要事項を確認する、というのが答えです。入試会場での休み時間でも同様です。周囲の人たちを気にせず、自分の事だけに集中してください。
入試当日の持ち物としては鉛筆(できれば1ダース程度)と携帯用の鉛筆削りを持参しましょう。入試問題はシャープペンシルでなく、鉛筆で解く、ということはほとんどの受験生はご存じですね。マークシートの塗りつぶしや答案を書くスピードも違ってきます。そして、入試の休み時間には、鉛筆削りで鉛筆を削るのです。休み時間には周囲の受験生が否が応でも目に入ってきます。自分のノートなどを見ていてもやっぱり気になります。何もしていないと周囲が目に入り不安ですが、単純作業である鉛筆を削っていると気持ちが落ち着きます。また、鉛筆の木の香りも鎮静作用になります。
さらに、入試当日の意外な持ち物として「靴下の替え」をお勧めします。入試当日は雨かも雪かもしれません。靴を通して靴下まで濡れてしまうと、入試会場で足元から体温を奪われ、集中できず、場合によっては体調を崩す元になってしまいます。
そこで、靴下の替えを持参し、会場で履き替えましょう。雨や雪でなくても冬場の靴の中は意外に汗をかきます。湿った靴下で入試問題に向き合うよりも、スッキリした気分で入試問題に取り組みましょう。
ちょっとしたことかもしれませんが、少しでも万全に近い形で入試に臨むことができれば、いいですね。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹