日本の子どもは「自己肯定感」が低いといわれています。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は文部科学省も国立青少年教育振興機構による「高校生の生活と意識に関する調査」(2015年)のデータをもとに言及しています。
勉強に限らず、将来的に困難に立ち向かい、自分で乗り越えていくのに大きな役割を担っているのが、この「自己肯定感」と言われています。
では、「自己肯定感」を高めるためにはどんなことが必要なのでしょうか。
文部科学省によると、
「・他者との協働のなかで、子供たちが自分の役割を果たすとともに、
・子供たちが集団又は個人の目標を達成した際に、周りの大人が認めることにより、成功体験を感じさせる」
という一連の取組を継続的に行い、子供たちの発達段階に応じた対応が重要ということです。
少し難しいですね。ここから読み取れるポイントは、「自分から進んで取り組むこと」「周囲の大人が承認すること」ではないでしょうか。子どもが興味を持ったことについて肯定することはもちろん、努力の結果にダメ出しするのはなく褒める意識を持つのが重要ということです。
さて、CGパーソナル・CG中萬学院では低学年向けの「玉井式国語的算数教室」の授業も行っています。
アニメーションを交えて低学年から楽しんで机に向かえるような授業であることに加え、正解したことや頑張ったことを承認して自己肯定感を高められるような指導を心掛けています。
間違えた箇所についても頭ごなしに否定するのではなく、「がんばって答えたね。ここだけもう一度考えてみようか。」「すごく惜しいよ。もう一度読み直してごらん。」といった声掛けをしています。
ご家庭でも、低学年のうちは「得意なものをつくる」という感覚で、やりたいものから自由にやらせると良いのではないでしょうか。そして、細かい点は学校の先生や塾にお願いして、ご家庭では前向きな声掛けをするほうが、将来的に自己肯定感・自己重要感が高まると考えられます。
楽しく学力をつけ、前向きさを伸ばせるといいですよね。
中萬学院 個別指導事業部 玉井式担当 斎藤 望