教えてもらったこと、覚えたはずのこと、これらがテスト本番でなかなか思い出せない。こういったことは誰しも経験があるのではないでしょうか。
私が以前読んだ本の中に、学んだことを脳に定着させる「IT理論」というものがありました。
「IT理論」とは、
記憶の定着 = 印象(Impress) × 回数(Times)
この記憶の定着率を上げるためには、回数の方には限界があるため、印象を強くする必要がある、というものです。具体的には、英単語を回数多く書いてもなかなか覚えきれません。これは、人間の脳が繰り返しの作業にすぐに飽きてしまうようにできているためです。ですから、英単語ならば印象付けて覚えるようにすると定着率が高まります。
では、どのようにして印象強くすればよいのでしょうか。
刺激を強くするというのではなく、変化を意図的に発生させることが大切になります。
意図的な変化とは、ズバリ5W1Hを変化させるということです。
いつもと違う
「こと」をする
「所」へ行く
「時」に行動する
「人」と会う(接する)
「やり方」で行動する などです。
特に一番効果があると言われているのが、「人」の変化です。
CGパーソナルでは、授業の終わりに「セルフチェックシート」で本日の授業のまとめ(アウトプット)を生徒に書いてもらいます。学校や自宅とは違った「やり方」でまとめるということです。また、授業中には生徒がときに先生になり、教わったことを反対に講師に教える(説明する)という方法もとっています。講師に説明することで、自分のできていないところに気づき、印象が深まり、学習効果を高める役割を果たしています。
ご家庭でも、是非会話の中のひとつとして、「今日はどんな勉強をしてきたのか、○○先生(お子様の名前)、教えて」というように、保護者の方が、生徒役になってみるのも効果的です。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹