長年、いろいろなお子様の指導にあたってきました。塾では頑張っているのに、なかなか成果の出せないお子さんと、しっかりと成果を出せているお子さんがいらっしゃいます。どこにその違いがあるのでしょうか。
◆成果の出せないお子さんの特徴
①忘れ物が多い
テキストやノート、筆記用具などを忘れるとそれだけで勉強する環境が整いません。また、宿題をやってこなかったり、学校からのお便りを出し忘れたり、などきちんと自己管理ができていないことが挙げられます。
②嫌なことを先送りにする
宿題やテスト勉強など、すべきことをしっかりと計画的やっているかどうかです。テスト直前にしか勉強をしない、夏休みの宿題はギリギリになってやる、という「いやなことを先送りにする」という習慣が原因です。
③「時間がない」が口癖
「時間がない」から勉強ができないと言うお子さんの多くは、時間の使い方に問題があります。どこかに時間の使い方の無駄が必ずあります。
④休日は寝ていたい、生活習慣が乱れている
たまの休みぐらい寝ていたい、という気持ちも分かりますが、使える時間は限られています。朝、自分で起きられない(いつも親に起こされている)原因のひとつとして、生活習慣が乱れていることが多いです。
◆しっかりと成果を出しているお子さんの特徴
①メモをする習慣がある
忘れ物をしないためには、ワーキングメモリの中でも予測的な記憶が重要となります。大人の社会でも同じですが、「~するのを忘れない」という意識づけにも、メモをするという形に落とし込むことが大切です。
②後回しにせず、すぐにやる
「しなければならないこと」「嫌なこと」も積極的にやるのも大切な習慣です。いつかはやらねばならないわけですから、「いつやるか、今でしょ」ではないですが、すぐに手を付けることが効率的学習の重要ポイントです。
③期日を決め、逆算して少しずつやる
例えば、2週間後に20ページの課題提出があれば、「20ページ÷14日=1.43」で1日に1ページ半で終わります。無理のない分量を期日から逆算して行いましょう。
④学習環境を整える
宿題に取り組もう、と思ってもついつい遊んでしまったり、スマホに手が伸びたりしてしまったりすることはよくあります。勉強する視野から遊び道具やスマホを遠ざけたり、塾の自習室などを利用して、学習に最適な環境づくりをしましょう。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹