7月9日(木)、神奈川県教育委員会は「令和3年度神奈川県公立高等学校入学者選抜募集案内」や「令和3年度神奈川県公立高等学校入学者の募集および選抜実施要領」、「令和3年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要」などを新たに公表しました。「募集案内」は県内の国公立中学校で第3学年の生徒を対象に配布が始まっていますので、すでにご覧になった方もいるかもしれません。今回はその募集案内にも掲載されている「選考基準」の内容をもとに、全日制高校(学科・コース)の昨年度入学者選抜からのおもな変更点についてお伝えします。
募集、学科等の新設・変更
募集を停止する高校
- 瀬谷西(瀬谷との再編・統合のため)
- 逗子(逗葉との再編・統合のため)
- 相模原総合(城山との再編・統合のため)
- 市立川崎普通科(附属中学校からの進学者のみとなるため)
学科の新設がある高校
- 神奈川総合に舞台芸術科が新設
第1次選考での調査書:学力検査:面接の比率の採用状況
2021(令和3)年度に募集が行われる全日制高校(学科・コース)はクリエイティブスクールを除き194です。第1次選考の「調査書:学力検査:面接 各資料の取り扱い比率」の採用状況は以下の通りです。調査書4:学力検査4:面接2の割合を採用する高校(学科・コース)が全体の半数以上を占めています。昨年度から比率に変更があったのは旭・神奈川工業(機械・建設・電気・デザイン)・七里ガ浜・小田原です。
学力検査実施教科の変更
- 神奈川総合普通科国際文化コース…学力検査で数学が必須選択に
2020年度「英国プラス数理社から2教科選択」⇒2021年度「英国数プラス理社から1教科選択」に変更 - 神奈川工業デザイン科…学力検査実施教科数が3教科に
2020年度「英国数理社」⇒2021年度「英国数」に変更
特色検査の導入・比率変更
特色検査比率がUP
- 横浜平沼…特色検査(自己表現)比率1⇒2(第1次・第2次選考とも)
- 相模原の第2次選考の特色検査(自己表現)比率1⇒2
- 市立戸塚普通科音楽コースの第2次選考の特色検査(実技)比率3⇒5
特色検査比率がDOWN
- 横浜国際国際科本体の第1次選考の特色検査(実技)比率3⇒2、第2次選考の特色検査(実技)比率5⇒4
特色検査を新たに導入
- 神奈川工業デザイン科で特色検査(実技)を導入。比率は第1次・第2次選考ともに「3」
重点化の導入と変更・廃止
- 神奈川総合普通科個性化コース 第2次選考に導入…【学力検査】点数の高い1教科(×2)
- 神奈川工業デザイン科 第1次選考に導入…【調査書】美術(×2)
- 大師 第1次選考重点化の変更…【調査書】2020年度英国数(×2)⇒2021年度音,美,保体,技・家のうち点数の高い1教科(×2)
- 向の岡工業機械科・建設科・電気科の第1次選考【調査書】重点化の廃止
「面接の評価の観点」の変更
- 横浜国際国際科本体・国際科国際バカロレアコースの面接の評価の観点に新たに2項目が追加
2020年度「入学希望の理由・中学校での教科等に対する学習意欲・中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲・学校・学科等の特色理解」の4項目
⇒2021年度「入学希望の理由・中学校での教科等に対する学習意欲・中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲・学校・学科等の特色理解・高校での学習意欲・将来の展望」の6項目
「特色検査の概要」の変更
神奈川総合普通科国際文化コースの変更点
- グループ討論時間が12分間、一人ずつの意見発表時間が30秒以内に
(2020年度はグループ討論時間は20分間、一人ずつの意見発表時間は1分以内)
横浜国際の変更点
- 国際科国際バカロレアコースの特色検査(自己表現)の評価の観点が「理解力・独創性・表現力」に
(2020年度は「多様なものの見方を理解する力・論理的に考え表現する力・自分の意見を主張する力」) - 国際科本体・国際科国際バカロレアコースの特色検査(実技)内容が「1分間スピーチ」に
2020年度「自分自身の考えについて口頭による英問英答を行う。検査時間は10分以内とする」
⇒2021年度「指示された内容について自分自身の考えをまとめ、英語による1分間スピーチを行う」
募集案内や実施要領、選考基準及び特色検査の概要の資料は7月9日(木)の記者発表資料として、神奈川県教育委員会のホームページに掲載されています。以下のリンク先よりご覧いただけます。
>令和3年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜の「募集案内」及び「実施要領」等について